早すぎる代表引退

スポーツ観戦はやっぱり贔屓の選手がいるから面白いのだと思います。今日のニュースで知りましたが、ガンバ大阪の加地亮選手が代表引退宣言したそうです。加地選手はジーコ時代に抜擢され、オシムにも重宝された右サイドの選手です。
失礼ながら、代表に選出されてからアジアカップまでは、加地選手の良さがわからず下手と思ってました。そのうちネタで「頑張れよ、加地さん」とか言いながら応援してたのですが、この加地さんはコンフェデで覚醒します。
メキシコ戦では右サイドを制圧し相手の左サイドをズタズタにし、柳沢へのアシストを記録。先制点を演出します。い、一試合くらい良くたって評価を変えたりしないんだからねっ！とか思ってたら次のギリシャ戦でも幾度となくチャンスを作り出します。そして、ブラジル戦では舐めきっていたブラジルを本気にさせる幻のゴール。誤審で取り消されますが、見事な飛び出しからのゴールでした。
その後弱い相手ではパッとせず、強い相手には鬼のような活躍を見せる加地さん。ドイツＷ杯でも活躍を期待されますが、ドイツとの親善試合で壊されます。オーストラリア戦で敗れた後、加地さん待望論が巻き起こります。昔は代表のお荷物と呼ばれた選手に待望論が巻き起こったのです。ファンとしては感慨深いものがありました。
監督がオシムに変わっても不動の戦力だった加地さん。エジプト戦では見事なゴールを決め、これからの飛躍に期待していたのですが、オシムが倒れて全てが暗転しました。
後を継いだ岡田監督は若い内田を抜擢し、加地さんをサブに回したり挙句の果てに左サイドに回したりするという暴挙に出ました。内田の抜擢は別にいいのですが、右の選手を左で使うのはどうかと思います。岡田JAPANになってから代表のサッカーはつまらなくなるわ、贔屓の選手は代表引退するわで、代表に関する関心が薄れつつあるのがまずいです。明らかにＪリーグでも通用してないFWを選んでみたり、やってるサッカーも面白さの欠片もない。オシムのあとだからか余計にそう感じます。2010年の南アフリカＷ杯はもう諦めてます。もちろん突破して欲しいですが、期待してるとあとが辛いですから。

昔は代表のお荷物とか言われて代表に不要と思う選手でダントツトップに輝いたり、ペットボトルを並べている姿からペットボトラーと呼ばれたり、相手監督から何故かジャキンと呼ばれたり、「ロベカルじゃなくてごめんな」という名言が残ったり、将来の夢は保父さんとか、他にも数え切れないくらいのネタの宝庫の選手でした。ネタだけでなく、外国の監督からは高い評価を受けていた加地さんが日本代表で見られなくなるのはとても残念です。岡田さんが更迭されたら戻ってきてください。

加地さんの代表ユニは宝物です。お疲れ様でした。ガンバでの活躍を楽しみにしています。俺の中ではいつまでも日本最高の右サイドです。